家族と仕事を両立させる働き方
現在トーカイ薬局にて薬剤師として活躍をしている方々へインタビュー。なぜ調剤薬局の薬剤師という道を選んだのか、なにを「やりがい」に感じているのか。現在の取り組みや将来の展望などを語ってもらっています。
引用元:トーカイ薬局https://www.tokai-pharmacy.com/
2024年現在、愛知県と岐阜県に根差して24店舗の薬局を展開しているトーカイ薬局。「人の心の、いちばん近くに」を掲げ、地域の健康を守るための取り組みを続けています。
特に特徴的なのが、地域の健康ステーションとしての取り組み。トーカイ薬局の窓口にて、薬剤師・栄養士による健康相談を実施することで、ただ「薬を貰いに来る」だけの薬局とは異なる地域貢献を果たしています。

- 出身大学
- 名城大学
- 趣味
- カラオケ、動画編集
松本さんは名城大学薬学部を卒業後トーカイ薬局に入社。勤務時期を経て一度退職し、10年のブランクを経て同薬局に復帰しました。現在はウェルネス小牧店で薬剤師として勤務する傍ら、小児心理カウンセラーとしても活躍されています。
現在時短勤務を活用し、この柔軟な勤務形態により、家庭と仕事のバランスを保ちながら働く松本さんは、趣味の動画編集も業務に活用し、社内研修用の動画制作などにも取り組んでいます。
自分らしく、楽しく活躍できる薬剤師という仕事
女性が活躍できる仕事に就きたいと考えて
――インタビュアー:松本さんが薬剤師を目指したきっかけを教えてください
――松本さん:中学生の頃から、女性が活躍できる仕事に就きたいと考えていました。当時、男性に比べて女性が目立てる仕事が少ないなと感じていて、そんな中で薬剤師という職業に出会ったんです。理科や数学が好きだったこともあって、これなら自分らしく働けるかも、と思いました。
愛知県内の薬学部を調べた結果、名城大学薬学部に進むと中学では決めていて、そのためにはどの高校に行くべきかも考えながら進路を計画していました。
日常生活の中で役立つ支援ができる薬局で働く
――インタビュアー:どのような将来像を描いて就職活動をされましたか?
――松本さん:就職活動では患者様一人ひとりに寄り添える働き方ができるかを重視しました。調剤薬局や病院、ドラッグストアなどいろいろな選択肢がある中で、最終的に調剤薬局を選んだのは、患者様との距離が近く、日常生活の中で役立つ支援ができると感じたからです。
また、結婚や子育てといったライフイベントも視野に入れて、長く続けられる仕事環境を求めていました。社員の声を大切にし、柔軟な働き方が可能な職場は、自分の価値観に合っていると感じました。
自分のやりたいことが実現できると感じて
――インタビュアー:トーカイ薬局さんへ就職をするまでの経緯を教えてください
――松本さん:知人の紹介でトーカイ薬局を知りました。その知人が働いていた関係で、常務に直接お会いする機会があって、そこで声をかけていただいたんです。最初は緊張していたんですが、常務がとても気さくで親身になって話を聞いてくれたので、この会社なら安心して働けるかもと思いました。入社を決めたのは、まさにこの出会いがきっかけでしたね。
上に立つ人の人柄の良さ、そして社員の意見をしっかり聞いてくれる環境があって、これなら自分のやりたいことが実現できるかもしれないと感じました。社員の状況に合わせて柔軟な働き方が可能な職場という点も非常に魅力的でした。また、新しいシステムを積極的に取り入れる姿勢にも共感しました。そういう雰囲気が自分には合っているなと思ったんです。
子育ての経験が薬剤師としての働き方を変える
自然に、快く、復職を迎えてくれたトーカイ薬局
――インタビュアー:松本さんは一度退職して、再就職したと伺いました
――松本さん:はい、結婚して家庭に専念するために一度退職をしています。2005年にトーカイ薬局を退職し、その後約10年間、育児や夫の海外赴任を支える生活を送っていました。この間、家の中でできる小さな仕事や趣味の動画編集を楽しんでいましたが、子どもたちが小学校に上がり、手が少し離れたタイミングで再び働くことを考え始めて。
――インタビュアー:復職されるまでの経緯をお伺いできますか?
――松本さん:復職を決めたきっかけは、資格を活かしてまた社会に貢献したいという思いと、人と話す機会を増やしたいという気持ちでした。家にいるだけだと人と話す機会が減ってしまい、社会との関りが薄くなってしまいますし。
そして、以前の知人を通じてトーカイ薬局の話を聞き、再就職を相談することにしました。働くなら絶対にトーカイ薬局だと思っていましたので。念願かなって、2015年に再びトーカイ薬局に戻ることができました。会社はごく自然に、「また一緒に働こう」と快く迎えてくれたことには、本当に感謝しています。
小さなお子さんのいる保護者の方へ安心を届ける
――インタビュアー:松本さんの現在の主なお仕事内容を教えてください
――松本さん:今は、小児科の門前薬局で薬剤師として働いています。特に小さなお子さんを連れた保護者の方が多いので、その方たちが抱える不安や悩みに寄り添うことを大切にしています。たとえば、子どもの薬の飲み方について具体的なアドバイスをしたり、保護者の方の育児疲れに対して励ましの言葉をかけたりしています。
薬剤師として薬を提供するだけじゃなく、心理カウンセラーの資格を活かして、心のケアもできるよう心がけています。また、保護者の方が「この薬局に来てよかった」と思えるよう、安心感を与えられる対応を心掛けています。薬の知識だけじゃなくて、心理や社会情勢、経済のことなども勉強して、それを患者様との会話に役立てるのが大切です。
今は時短勤務を活用することで、家庭と仕事のバランスを保ちながら働いています。月・水・金曜日の午前中を中心に勤務することで、育児や家族のサポートも大切にしながら、患者様への対応に集中できる環境を整えてもらいました。この柔軟な働き方のおかげで、自分らしく働き続けられていると感じですね。
「ありがとう」って言われる瞬間が嬉しい
――インタビュアー:松本さんの薬剤師としての「やりがい」はなんですか?
――松本さん:やっぱり、患者様から「ありがとう」って言われる瞬間が一番嬉しいですね。特に、小さなお子さんを連れた保護者の方が、「松本さんに相談して安心しました」と言ってくださると、本当にやりがいを感じます。
最近では社内で研修や講演をする機会も増えてきました。そういった場では、自分が培ってきた知識や経験を同僚と共有できるのが嬉しいです。研修後に「次もぜひお願いします」と声をかけてもらえたり、講演の内容が実際に役立ったというフィードバックをもらえると、もっと頑張ろうという気持ちになります。ちなみに動画編集のスキルもここで活用できているんですよ。
自分の経験やスキルが誰かの役に立っていると実感できることが、この仕事の大きな魅力だと思います。患者様にも同僚にも貢献できる場があることが、私にとっての「やりがい」です。
トーカイ薬局の枠を超えて活動できるように
みんなが安心して働ける職場を作る手助けしたい
――インタビュアー:いま力を入れて取り組んでいることや、チャレンジしてみたいことはありますか?
――松本さん:少しずつですが、社内研修や講演活動に関わる機会が増えてきました。これからは、人材育成や社内の環境づくりにももっと関わっていきたいです。子育ての経験やコミュニケーションのノウハウを活かして、若い薬剤師やスタッフの相談役になり、みんなが安心して働ける職場を作る手助けができれば嬉しいですね。
地域の学校や施設で薬や健康についての講演をしたい
――インタビュアー:松本さんご自身の薬剤師としての将来像をお聞かせください
――松本さん:私自身、もっと広い意味での地域貢献ができる薬剤師になりたいと考えています。たとえば、今後は地域の学校や施設で薬や健康についての講演を行ったり、子育てや家庭との両立に悩んでいる方々を支える活動もしていきたいです。患者様一人ひとりに寄り添うことはもちろんですが、さらに広い視野で地域全体の健康や生活をサポートできる存在になれたらと思います。
個人的な夢としては、これまで積み上げてきたスキルを活かして、講演や動画制作など、さまざまな方法で知識を発信し続けることです。最終的には、自分の活動が患者様や同僚、地域社会にポジティブな影響を与えられるような存在になりたいです。最終的には、トーカイ薬局の枠を超えて、もっと広い場で活動できるようになれたら嬉しいですね。
――インタビュアー:最後に、就活中の薬学部学生の方へのメッセージをお願いします
「健康ステーション」を展開する
トーカイ薬局の取り組み
引用元:トーカイ薬局公式HPhttps://www.tokai-pharmacy.com/
2024年現在、愛知県と岐阜県に根差して24店舗の薬局を展開しているトーカイ薬局。「人の心の、いちばん近くに」を掲げ、地域の健康を守るための取り組みを続けています。
特に特徴的なのが、地域の健康ステーションとしての取り組み。トーカイ薬局の窓口にて、薬剤師・栄養士による健康相談を実施することで、ただ「薬を貰いに来る」だけの薬局とは異なる地域貢献を果たしています。また、地域の健康を守るためのイベントなども豊富に企画。中には新卒1年目の薬剤師が企画したものもあるとのことです。


松本さん
どんな経験も、自分にとって大切な財産になります。就職活動では、自分がどんな人生を送りたいのかをしっかり考えて、そのために必要な職場を選んでほしいです。職場環境だけでなく、働き方や自分の将来像が実現できるかどうかもぜひ重視してと思います。
私自身、トーカイ薬局で再び働くことで、自分のやりたいことを応援してもらえる環境に感謝しています。特に、家庭との両立や新しい挑戦を受け入れてもらえる柔軟な働き方ができる職場は、自分の生活や夢を支える大切な基盤だと感じています。
もしトーカイ薬局を選んでくれたなら、自分のやりたいことを大切にしながら、一緒に新しい可能性を追求していきましょう。