調剤・調剤鑑査
薬剤師における、調剤・調剤鑑査とはどのような業務・義務であるのかについて解説。業務における注意点や、新卒が学んでおきたいことなどについてもまとめています。
調剤・調剤鑑査とは
調剤薬局に勤務する薬剤師は、医師の処方箋に基づき、適切に薬を調剤するのが主な業務。処方箋の内容に従って薬の種類・分量・形状をチェックし、ミスがないよう正確に調合・分包していきます。
また、単に薬を調剤するだけでなく、調剤鑑査も重要な業務のひとつです。調剤監査とは、「調製された医薬品が処方箋の内容と異なっていないか」「患者様にとって処方薬が適切かどうか」を確認すること。調製を行った薬剤師とは別の薬剤師が鑑査を行い、調剤による事故やエラーを防止します。
調剤・調剤鑑査で
特に気を付けるべきポイント
調剤鑑査を行う際には、「処方箋の記載内容が正しいかどうか」「医薬品の種類や数量が処方箋の記載どおりか」「薬袋の記載情報と内容が合っているか」「患者様に渡す説明文書の内容が正確か」などについて、しっかりと確認する必要があります。また、疑義紹介が実施された場合は、その内容についても確認しておくことが重要です。
調剤鑑査については、「人はミスを犯すものである」「注意をしていても間違えることがある」ということを意識することも大事。調剤鑑査の重要性を常に自覚し、責任を持って業務にあたるようにしましょう。
新卒薬剤師が学ぶべきポイント
近年では、システムを使用した調剤過誤対策を取り入れている企業・調剤薬局も多くなっていますが、それでも照合ミスや取り間違えといった人的ミスは起こり得ます。「人はミスを犯すものである」という認識のもとで、どうしたらミスを防げるか・減らすことができるかについて学び続けることが重要です。
また、いち早くミスに気づけるよう医薬品や薬物療法への知識を深めると共に、相互作用・使用上の注意といった情報をきちんとインプットしておくことも大事。新薬や副作用情報といった情報のアップデートにも注力しましょう。
現職薬剤師に聞いた
調剤・調剤鑑査のこだわりポイント
調剤・調剤鑑査について、調剤薬局で働く薬剤師たちはどのような想いを持って対応しているのでしょうか。当サイトの監修である「トーカイ薬局」の協力の基、新卒として調剤薬局で働いている先輩薬剤師たちに、各々のこだわりポイントを伺いました。
薬剤師歴4年目愛知学院大学卒
調剤アシスタントや機器の普及により、より早く・より正確な業務が求められていると思います。また調剤をしている時間にも年齢や性別、体重や処方内容などから患者背景を想定することで、疑義がないか常に注意して業務に取り組むようにしており、間違いに気が付くことができると、仕事の達成感や充実感が得られます。
薬剤師歴4年目愛知学院大学卒
ミスなく行うことは大前提で、患者様をできるだけお待たせすることがないようにスピードを求めて行っています。繁忙期になると多くの患者様が来局し、次々と処方箋が調剤室に回ってきますが焦ることなく冷静に淡々と調剤業務をしていく事が大事であると考えています。
薬剤師歴2年目名城大学卒
用量や数を間違えないように注意しています。特に小児は体重を毎回確認し、用量が多すぎないかをチェックしてから調剤することが大切です。また、PTPシートは薬によって1枚の錠数が異なるため、数え間違わないようダブルチェックをしています。
薬剤師歴1年目愛知学院大学
調剤では先発名と一般名がまだ一致せず苦労しています。よく使う薬の名前だけでも早く覚えようと思っていますが、まだまだ分からないものも多いです。そんな中でも調剤室の中の流れを考えながら動けるよう意識して、なるべく早く正確に調剤できるよう心がけています。
調剤鑑査は、処方する薬剤が適切かどうかを確認するための「最後の砦」です。たとえ調剤過誤防止システムなどが導入されていたとしても、しっかりと目で確認し、声に出して別の薬剤師と共に内容を確認するなど、念入りなチェックを欠かさないようにしましょう。
調剤については、調剤室のどこにどの薬剤があるかを頭に入れ、スムーズに調剤ができるよう環境を整えることも大切。経験が少ない新卒の場合、ひとつの調剤を終えるまでに時間がかかってしまうかもしれませんが、まずはスピードよりも正確性と確実性を重視して業務にあたるようにしましょう。
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「健康ステーション」を展開する
トーカイ薬局の取り組み
引用元:トーカイ薬局公式HPhttps://www.tokai-pharmacy.com/
2024年現在、愛知県と岐阜県に根差して24店舗の薬局を展開しているトーカイ薬局。「人の心の、いちばん近くに」を掲げ、地域の健康を守るための取り組みを続けています。
特に特徴的なのが、地域の健康ステーションとしての取り組み。トーカイ薬局の窓口にて、薬剤師・栄養士による健康相談を実施することで、ただ「薬を貰いに来る」だけの薬局とは異なる地域貢献を果たしています。また、地域の健康を守るためのイベントなども豊富に企画。中には新卒1年目の薬剤師が企画したものもあるとのことです。


名城大学卒
施設の患者様や在宅患者様の一包化では、まずは処方箋の薬と相違がないか、名前、日付の印字が正しいかを確実に行うようにしています。特に大切にしていることは、よく出る処方薬については薬の刻印を覚えてスピーディーかつ正確に行えるようにしている点です。